BlueStacks 5 - スクリプトの使用方法

はじめに

スクリプトを作成することで、割り当てた特定のキーをトリガーとして、一連のゲーム内アクション(キーストローク、マウスクリック、ディレイなど)を実行することができます。

スクリプトは、既存のキー操作をさらに強化してゲームプレイ体験を向上させる優れた機能で、好きなように一連のアクションを定義することができます。

スクリプトの効果的な使用方法については、以下のリンクをクリックしてください。

BlueStacksでスクリプトを実行するためのコマンド

スクリプトとは、特定のキーによって引き起こされる一連のアクション操作(キーストローク、マウスクリック、ディレイなど)のことです。これは、既存のキーマッピング操作を拡張するための強力な機能となります。自由に一連のアクション操作を定義し、設定したキーを使ってそれらを実行することができます。

BlueStacksでスクリプトに利用できるコマンド

キーワード

シンタックス

概要

#

# これはコメントです

コメントの先頭には#が付きます。行末までのすべてがコメントとみなされ、無視されます。

コメントは1行で書くことも、同じ行のコマンドの最後に書くこともできます。

keyDown

keyDownキー


keyDown TAB

キーが押され、同じキーのkeyupコマンドが実行されるするまで離されません。

存在する場合はキーのマッピングが実行されます。それ以外の場合は、keyDownの入力がandroidに転送されます。

keyDown2

keyDown2キー


keyDown2タブ

キーが押され、同じキーのkeyUpコマンドが実行されるするまで離されません。

マッピングは実行されず、key downの入力がアンドロイドに転送されます。

keyUp

keyUpキー


keyupタブ

キーが離されます。存在する場合はマッピングが実行され、存在しない場合はkeyUp入力がandroidに転送されます。

keyUp2

keyup2キー


keyup2タブ

キーが離されます。マッピングは実行されず、keyUpの入力がandroidに転送されます。

mouseDown

mouseDown x y


mouseDown 44.0 55.5

x、yのロケーションでマウスの左ボタンが押される。すべてのロケーションはスクリーンパーセンテージで表示されるので、同じスクリプトを異なる解像度で使用することができます。

mouseUp

mouseUp

マウスの左ボタンが離されます。座標は必要ありません。

mouseMove

mouseMove x y


mouseMove 4.56 5.67

マウスが新しいロケーションx、yに移動します。

touch

touch x1 y1 x2 y2 x3 y3

e.g.
# 3 fingers
touch 4 5 6 7 8 9

# 3rd finger lifted
touch 4 5 6 7

# fingers 1 and 2 move
touch 5 6 7 8

# fingers 1 and 2 lifted
touch

現在のタッチポイントのセットを指定したタッチ入力。一連のtouchコマンドを使用して、任意のマルチタッチ入力を作成することができます。

最大で16のタッチポイントに対応しています。※ただし、他の操作からの他のタッチポイントは、androidに送信する前に集約されます。

text

text “text”
text backspace 2

text “hello world”

テキスト入力をandroidに送信する。テキストにはすべての言語が使用できます。フォーマットはutf8である必要があります。

mouseWheel

mouseWheel x y d
mouseWheel 44.0 55.5 1
mouseWheel 44.0 55.5 -1

マウスホイールイベントをキーマッピングに送り、それに応じてズームやスクロールに変換します。

wait

wait msecs


wait 24

次のコマンドを実行する前に、指定したミリ秒数だけ待ちます。


高レベルプリミティブ:

キーワード

シンタックス

概要

onMouseMove

onMouseMove

これにより、スクリプトの実行をより細かくコントロールすることができます。 マウスを動かしたときに実行されるコマンドのセットを用意することができます。

onMouseMoveコマンドに続くコマンドは、トリガーキーが押され、マウスカーソルが移動したときに実行されます。

abort

abort


スクリプトの実行を中止します。

onRelease

onRelease


これにより、スクリプトの実行をより細かくコントロールすることができます。トリガーキーを押した際と離した際に実行されるコマンドのセットを用意することができます。

スクリプトの先頭からonReleaseコマンドまでのすべてのコマンドは、トリガーキーが押されている間、実行されます。

onReleaseコマンドに続くコマンドは、トリガーキーが離されたときに実行されます。

 

dTouch

 

onMouseMove

dTouch x+a y+b x+c y+d… x+u x+v

 

# take two touch points x+3 y x-3 y

dTouch x+3 y x-3 y

onRelease

abort

dTouchコマンドは、マウスの動きに関するコマンドです。そのため、onMouseMoveコマンドをスクリプトの最初に使用する必要があります。

dTouchは、現在のマウスのロケーションx、yにオフセットして、画面上でタッチジェスチャーを行うことができます。複数のポイントを指定して、タッチポイントを生成することもできます。

a、b、c、dは、現在のマウスのロケーションx、yからのタッチポイントのオフセットです。

onRelease abortコマンドは、トリガーキーが離されると同時にスクリプトが停止するようにします。

tap

tap x1 y1 x2 y2 … xn yn delay

これはタップジェスチャーを行います。タッチポイントは、単一または複数の指定が可能です。指定された遅延時間、タッチポイントが保持されます。遅延時間が指定されていない場合は、50ミリ秒と見なされます。

遅延時間はミリ秒単位で指定します。これは、スワイプジェスチャー全体にかかる時間です。

最大で16のタッチポイントに対応しています。※ただし、他の操作からの他のタッチポイントは、androidに送信する前に集約されます。

swipe

swipe x1 y1 x2 y2 … xn yn delay


# swipe 4,5 to 40,45
# 100ミリ秒かかる
swipe 4 5 40 45 100

スワイプジェスチャーを行います。スワイプが通過するポイントは複数指定できます。

遅延時間はミリ秒単位で指定します。これは、スワイプジェスチャー全体にかかる時間です。

loop / loopEnd

loop n
.
.
loopEnd

onRelease

abort

loopコマンドの後、loopEndまでのコマンドがn実行されます。

nが指定されていない場合、ループは無期限に、またはスクリプトトリガーキーが離されるまで続きます。

onRelease abortコマンドは、トリガーキーが離されたときにスクリプトの実行が停止するようにします。

enterShoot

enterShoot

FPSゲームをプレイするためにシューティングモードをオンにします。現在のスキームに視点移動の操作が存在しない場合、これは無視されます。すでにシューティングモードがオンになっている場合、効果はありません。

exitShoot

exitShoot

シューティングモードを終了します。現在のスキームに視点移動の操作が存在しない場合、これは無視されます。シューティングモードがオフになっている場合、これは無視されます。

toggleShoot

toggleShoot

シューティングモードのオン/オフを切り替えます。現在のスキームに視点移動の操作が存在しない場合、これは無視されます。

 

スクリプトの作成方法

こちらでは例として、『Free Fire MAX』にてバッグを開いてシューティングモードを終了するスクリプトを作成する方法を紹介します。

1. まず、スクリプトを作成したいゲームをBlueStacksで起動します。

Screenshot_50.png

2. ゲーム起動後、サイドツールバーから「キーマッピング」アイコンをクリックし、ドロップダウンメニューから「キーマッピングエディター」を選択します。 

1.png

3. スクリプトを作成するには、スクリプトボタンをドラッグして、画面上にドロップします。こちらでは例として、画面左側の「バッグ」ボタンの横にドロップしています。

※スクリプトキー操作は、画面上の任意の場所にドラッグして配置することができます。  

1.gif

4. 次に、アクションに対応するキーを割り当てます。ここでは、スクリプトとして追加されたコマンドを起動するために「CapsLock」キーを割り当てています。

2.png

5. スクリプトボタンの下にある「<\>」アイコンをクリックして、このスクリプトのコマンドを追加することができます。

3.png

6. 次に、スクリプトを追加するゲーム内アクションの画面上の場所を右クリックします。ここでは、バッグボタン上で右クリックを行っています。

4.png

画面上の任意の場所を右クリックすると、その地点の座標が画面右側のスクリプトエディターに以下のように表示されます。

5.png

7. 以下のようにスクリプトエディターで座標の横にスクリプトコマンドを追加することができます。

  • 座標に対する「タップ」というコマンドは、CapsLockを押したときに、バッグボタンを1回タップするということです。
  • 座標に対する「exitShoot」というコマンドは、CapsLockを押したときに、ゲーム内のシューティングモードを終了させるということです。

コマンドを追加したら、「完了」をクリックします。

6.png

8. 次の画面で「保存」をクリックします。変更が保存されたら、キーマッピングエディターを終了します。

7.png

9. これで、変更がゲームに反映されます。

以下は、シューティングモード中の画像です。Tabキーを押すと、バッグボタンが押され、シューティングモードが終了します。

2.gif


いつもBlueStacksをご利用いただきありがとうございます。Happy Gaming!

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