はじめに
スクリプトを作成することで、割り当てた特定のキーをトリガーとして、一連のゲーム内アクション(キーストローク、マウスクリック、ディレイなど)を実行することができます。
スクリプトは、既存のキー操作をさらに強化してゲームプレイ体験を向上させる優れた機能で、好きなように一連のアクションを定義することができます。
スクリプトの効果的な使用方法については、以下のリンクをクリックしてください。
BlueStacksでスクリプトを実行するためのコマンド
スクリプトとは、特定のキーによって引き起こされる一連のアクション操作(キーストローク、マウスクリック、ディレイなど)のことです。これは、既存のキーマッピング操作を拡張するための強力な機能となります。自由に一連のアクション操作を定義し、設定したキーを使ってそれらを実行することができます。
BlueStacksでスクリプトに利用できるコマンド:
キーワード |
シンタックス |
概要 |
# |
# これはコメントです |
コメントの先頭には#が付きます。行末までのすべてがコメントとみなされ、無視されます。 |
keyDown |
keyDownキー |
キーが押され、同じキーのkeyupコマンドが実行されるするまで離されません。 |
keyDown2 |
keyDown2キー |
キーが押され、同じキーのkeyUpコマンドが実行されるするまで離されません。 |
keyUp |
keyUpキー |
キーが離されます。存在する場合はマッピングが実行され、存在しない場合はkeyUp入力がandroidに転送されます。 |
keyUp2 |
keyup2キー |
キーが離されます。マッピングは実行されず、keyUpの入力がandroidに転送されます。 |
mouseDown |
mouseDown x y |
x、yのロケーションでマウスの左ボタンが押される。すべてのロケーションはスクリーンパーセンテージで表示されるので、同じスクリプトを異なる解像度で使用することができます。 |
mouseUp |
mouseUp |
マウスの左ボタンが離されます。座標は必要ありません。 |
mouseMove |
mouseMove x y |
マウスが新しいロケーションx、yに移動します。 |
touch |
touch x1 y1 x2 y2 x3 y3 |
現在のタッチポイントのセットを指定したタッチ入力。一連のtouchコマンドを使用して、任意のマルチタッチ入力を作成することができます。 |
text |
text “text” |
テキスト入力をandroidに送信する。テキストにはすべての言語が使用できます。フォーマットはutf8である必要があります。 |
mouseWheel |
mouseWheel x y d |
マウスホイールイベントをキーマッピングに送り、それに応じてズームやスクロールに変換します。 |
wait |
wait msecs |
次のコマンドを実行する前に、指定したミリ秒数だけ待ちます。 |
高レベルプリミティブ:
キーワード |
シンタックス |
概要 |
onMouseMove |
onMouseMove |
これにより、スクリプトの実行をより細かくコントロールすることができます。 マウスを動かしたときに実行されるコマンドのセットを用意することができます。 onMouseMoveコマンドに続くコマンドは、トリガーキーが押され、マウスカーソルが移動したときに実行されます。 |
abort |
abort |
|
onRelease |
onRelease |
スクリプトの先頭からonReleaseコマンドまでのすべてのコマンドは、トリガーキーが押されている間、実行されます。 onReleaseコマンドに続くコマンドは、トリガーキーが離されたときに実行されます。 |
dTouch |
onMouseMove dTouch x+a y+b x+c y+d… x+u x+v
# take two touch points x+3 y x-3 y dTouch x+3 y x-3 y onRelease abort |
dTouchコマンドは、マウスの動きに関するコマンドです。そのため、onMouseMoveコマンドをスクリプトの最初に使用する必要があります。 dTouchは、現在のマウスのロケーションx、yにオフセットして、画面上でタッチジェスチャーを行うことができます。複数のポイントを指定して、タッチポイントを生成することもできます。 a、b、c、dは、現在のマウスのロケーションx、yからのタッチポイントのオフセットです。 onRelease abortコマンドは、トリガーキーが離されると同時にスクリプトが停止するようにします。 |
tap |
tap x1 y1 x2 y2 … xn yn delay |
これはタップジェスチャーを行います。タッチポイントは、単一または複数の指定が可能です。指定された遅延時間、タッチポイントが保持されます。遅延時間が指定されていない場合は、50ミリ秒と見なされます。 遅延時間はミリ秒単位で指定します。これは、スワイプジェスチャー全体にかかる時間です。 |
swipe |
swipe x1 y1 x2 y2 … xn yn delay |
スワイプジェスチャーを行います。スワイプが通過するポイントは複数指定できます。 |
loop / loopEnd |
loop n onRelease abort |
loopコマンドの後、loopEndまでのコマンドがn回実行されます。 onRelease abortコマンドは、トリガーキーが離されたときにスクリプトの実行が停止するようにします。 |
enterShoot |
enterShoot |
FPSゲームをプレイするためにシューティングモードをオンにします。現在のスキームに視点移動の操作が存在しない場合、これは無視されます。すでにシューティングモードがオンになっている場合、効果はありません。 |
exitShoot |
exitShoot |
シューティングモードを終了します。現在のスキームに視点移動の操作が存在しない場合、これは無視されます。シューティングモードがオフになっている場合、これは無視されます。 |
toggleShoot |
toggleShoot |
シューティングモードのオン/オフを切り替えます。現在のスキームに視点移動の操作が存在しない場合、これは無視されます。 |
スクリプトの作成方法
こちらでは例として、『Free Fire MAX』にてバッグを開いてシューティングモードを終了するスクリプトを作成する方法を紹介します。
1. まず、スクリプトを作成したいゲームをBlueStacksで起動します。
2. ゲーム起動後、サイドツールバーから「キーマッピング」アイコンをクリックし、ドロップダウンメニューから「キーマッピングエディター」を選択します。
3. スクリプトを作成するには、スクリプトボタンをドラッグして、画面上にドロップします。こちらでは例として、画面左側の「バッグ」ボタンの横にドロップしています。
※スクリプトキー操作は、画面上の任意の場所にドラッグして配置することができます。
4. 次に、アクションに対応するキーを割り当てます。ここでは、スクリプトとして追加されたコマンドを起動するために「CapsLock」キーを割り当てています。
5. スクリプトボタンの下にある「<\>」アイコンをクリックして、このスクリプトのコマンドを追加することができます。
6. 次に、スクリプトを追加するゲーム内アクションの画面上の場所を右クリックします。ここでは、バッグボタン上で右クリックを行っています。
画面上の任意の場所を右クリックすると、その地点の座標が画面右側のスクリプトエディターに以下のように表示されます。
7. 以下のようにスクリプトエディターで座標の横にスクリプトコマンドを追加することができます。
- 座標に対する「タップ」というコマンドは、CapsLockを押したときに、バッグボタンを1回タップするということです。
- 座標に対する「exitShoot」というコマンドは、CapsLockを押したときに、ゲーム内のシューティングモードを終了させるということです。
コマンドを追加したら、「完了」をクリックします。
8. 次の画面で「保存」をクリックします。変更が保存されたら、キーマッピングエディターを終了します。
9. これで、変更がゲームに反映されます。
以下は、シューティングモード中の画像です。Tabキーを押すと、バッグボタンが押され、シューティングモードが終了します。
いつもBlueStacksをご利用いただきありがとうございます。Happy Gaming!